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【娘の一生】
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早大プレお疲れ。
教育学部で受けてきました。

しかし英語四割とか絶望だなw orz

国語はなんとか六割。無駄に世界史が七割。どうにかしてくれ。
つか先日の三者面談で英語のウェイトが高くかつ日本語の美しさを問われる某大学を打診された件orzorz

あまりの疲れ具合に科博出身のオリゼーが癒してくれようと必死。
でもなんかちがう。


つーわけで! 金曜日に牧野修氏の新作(というよりも文庫化)『黒娘 アウトサイダー・フィメール』が発売されました。
で、もちろん金曜日に買いましたよ。でもね、色々と問題が。
…下ネタ駄目な人ごめんと先に謝っときます。

とりあえず帯の裏側、キャッチコピー。

「三つ数えるから、それまでに勃ててよね」

…これ書店に並べといていいんですか…?
ちなみにこれに気づいたのは、レジのお姉さんにこれを出すとき。裏返してたのですよ。
ものすごく恥ずかしかった。そして絶対自宅で読もうと思った。正解。
ちなみに本文は程良く時に過激なエログロ。
でもそれだけで終わらないあたりが流石の展開でした。エログロのくせにスッキリな読後感。

つかエロい。エロいよ牧野さん。特に前半は危険。後半はむしろ肉体的なグロさと痛さが備わる感じ。
『インキュバス言語』(『楽園の知恵』収録)とどっちがエロいんだろう。
『インキュバス~』は言葉がひたすら猥雑、卑猥。つかわからない単語があると調べる私自重。
タイトルからしてわかりますが、まあエロいとはいえども生命の発生には避けられない事態よねとまとめてみる。
…でも、初読は電車の中だったので周りの目が痛かったような。アイタタタ…。
で、『黒娘』は描写がエロくてついでに痛い。痛覚描写が辛すぎる。
この話の軸にあるのは『性差』、あと『男尊女卑』。だから多々強姦シーンもあるのですが…。
むしろ主人公のアトムとウラン(美女&美少女)が襲ってるシーンもあるよなあ、二重の意味で。

さて主人公やら設定やら。
牧野氏大好きなキリスト教的設定がまたふんだんに用いられています。こちらは敵側。
で、対する主人公側にも宗教的モチーフが、なかなか意外な場所から引っ張られてました。
帯にもあるように「天災コンビ」の主人公二人、最初はお前ら馬鹿か! な感じにお話は進行していきます。
が、実は馬鹿じゃない。読むにしたがい明かされていく謎、というか馬鹿じゃない理由というか。
いや、馬鹿じゃないんです。やたらとびっくりすることするからです。
裏表紙の作品解説曰く「馬鹿な男たちは皆殺し」。
…えー、半端じゃない量で殺していきます。しかも淫靡で陰惨にスカッと爽やかな方法で。あれ?
一話一話は主人公二人が黄門様の勧善懲悪物語で、それらがつながって大きな結果を生み出す。そんなお話。
しかもある程度まで現実にありそうな話だからまた恐ろしい。

そうだな、性を武器にしたり盾にするのはあまりよろしくない(と思う)が、逆にそれで虐げられるのはおかしい話で。
女はじゃあ何のために生きているのか? ただの男の奴隷に過ぎないのか?
ただの性的な対象に過ぎない、愚かな存在だと言われた時。さて、どう生き抜けばいいのか?
残念ながら、世界はそこまで、まだ、優しくないのです。
いくら法的規制があって処罰があったとしても、消えない風習や了見はあるのです。

この考えをぶち壊そうと「馬鹿な男たち」を殺し、女性を助けるアトムとウラン。
恐ろしいけど果てしなく娯楽小説、でも深い。

結論。ぐだぐだ書きましたけど。
当書はポルノ小説でも、スプラッタ小説でもありません。
覚悟を決めて、気楽に読んでみてください。


現在『無痛』/久坂部羊氏をばりばりしてます。
むしろ英語をばりばりしてくれ。





「結婚、したいなあ」
「? どうしたの、いきなり」
「だって、まだ十六ですよ、あたし」
「ああ…結婚には、まだ義父さんの許可が要るんだっけ」
「うん。だから、早く卒業したいー」

「…駆け落ちでもする?」

「! あ、あの、そんな耳元で…」
「僕は本気なんだけどな、亜梨奈ちゃん」
「いや、そうじゃなくて、」
「君が自由ならいいのに。それならすぐにでも僕のものにしてあげられるのに」
「先生…きゃっ」



「今日は多能先生、お休みよ」
「あ、水城」
「? どうしたんだ、くまができてるぞ」
「…少しはデリカシーが身についたじゃないの、柳。大地の教育の成果かしら?」
「いや、それほどでも…」
「で、そのデリなんとかっておいしいの?」

「…。昨夜ずっと、亜梨奈の懺悔を聞かされたのよ」
「懺悔? それってもしかして…」
「ええ。どこからともなく飛来したハリセンが多能先生の鳩尾にクリティカルヒットした話。その原因とかね」
「犯人は亜梨奈父こと明氏か…学校内に親が居るのは大変だね」
「しかも片や生徒、片や教師。無い話じゃないけどね。
 まあ明氏も明氏で、心配なのはわかるけど、あそこまで過保護じゃ裏返って嫌われるわよ」
「恋路って難しいね」
「ええ。大地は話が解るみたいね」
「いえいえ」

「…あのう、水城様に大地様? 俺は…」
「さてと、こんなのに関わってる暇があったら寝なきゃね。じゃ」
「うーい」



「…畜生、この柳は、この展開に必要不可欠だったのか? 畜生…」
「まあまあ茶でも飲んで」
「お、いいのか大地?」
「…いや、やっぱりマリアナ海峡より深く反省してた方がいいよ。ちなみにおいしくないからね、マリアナは」
「ちぇー」





こっちもぐだぐだだ。
激しく空蝶学園ネタより、一年四人と変態保健体育教師でした。


おやすみなさひー。
by forWAM | 2008-11-16 21:49 | DAYs --日々徒然
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